学会・研究会情報(小社イベント)
オンライン セミナー:日本語教師の育て方 ―『超基礎・日本語教育』を使った日本語教師養成
日程:
2020年11月7日(土)
場所:
オンライン
【2020/11/17 発表資料の公開】
こちらのセミナーは終了しました。
お申し込み・ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
講師の先生方のコメントと、発表資料を公開します。
●講師からのコメント
森 篤嗣 先生
そもそも教師は「育てる」ものなのか、「育つ」ものなのかといつも教師養成の現場で考えさせられています。「振り返り」による内省が教師を育てると思っていますが、それを促すことも重要だと思います。じっくり取り組んでいきましょう。
太田陽子 先生
教師を「育てる」というよりは、一緒に歩く仲間を募る、そんな本書のイメージを共有していただけていたらうれしいです。
日本語教育について学ぶことで少し世界の見え方が変わるような、そんな授業をこれからも目指していきたいと思います。
奥野由紀子 先生
学習者と共に教師も常に学び続けていけるのが言語教育の魅力のひとつだと改めて思いました。オンラインの中でも可能な足場かけを探しながら、今私たちに何ができるのか一緒に考えていきましょう。
小口悠紀子 先生
今回ご紹介したようなタスク実践を始めたのは「タスクベースをやりたい」と相談したときに「面白そう、やってみたら?」と応じてくださった非常勤先の主任のおかげです。若手の挑戦を見守ってくれる教員養成者、学習者に応じて教授アプローチを使い分けられる日本語教師が増えてほしいなと願っています。
中石ゆうこ 先生
私自身も悩みながら、落ち込みながら、そして時々手ごたえを感じながら、日々を進んで行っています。今回のセミナーは、各講師が自分の今を等身大でお伝えし、「さあ一緒に始めよう」という声を上げるスタート地点になりました。その声が皆さんに届いていたらうれしいです。
●発表資料
PDF形式で公開します。下記リンクからそれぞれご覧ください。
「☆」があるものは、当日の発表にスライドを追加し、いただいたご質問への回答を掲載しています。
日本語教育と日本語教師養成(森先生)
学習者の目から見た日本語(中石先生)☆
教授法と教材・教具(太田先生)
文型ベースとタスクベースの授業展開(小口先生)☆
やってみよう!教育実習(奥野先生)
※セミナー開催時から変更になっている箇所もあります
※無断での転載や頒布はしないでください
●開催情報
日本語教師の育て方 ―『超基礎・日本語教育』を使った日本語教師養成
■会場 オンライン上Zoom会議室
参加枠をご用意できた方にURLをお知らせします。
■日時 2020年11月7日(土)14:00 – 16:00(日本時間・Zoom会議室は13:30入室開始予定)
■こんな人におすすめ
・教師養成、教師研修に携わっている方
・新人教師を指導する日本語教師の方、など
■講師
森 篤嗣 先生(京都外国語大学外国語学部 教授)
大阪外国語大学大学院修了,博士(言語文化学)
『ニーズを踏まえた語彙シラバス』(編著,くろしお出版,2016)、『授業を変えるコトバとワザ —小学校教師のコミュニケーション実践』(くろしお出版,2013)など
太田陽子 先生(一橋大学国際教育交流センター 准教授)
早稲田大学大学院修了,博士(日本語教育学)
『文脈をえがく 運用力につながる文法記述の理念と方法』(ココ出版,2014)、 『日本語誤用辞典 ―外国人学習者の誤用から学ぶ日本語の意味用法と指導のポイント』(共著,スリーエーネットワーク,2010)、『コーパスから始まる例文作り』(共著,くろしお出版,2017)など
奥野由紀子 先生(東京都立大学人文科学研究科 准教授)
広島大学大学院修了,博士(教育学)
『第二言語習得過程における言語転移の研究 ―日本語学習者による「の」の過剰使用を対象に』(風間書房,2005)、『日本語教師のためのCLIL入門』(編著,凡人社,2018)など
小口悠紀子 先生(広島市立大学国際学部 講師)
広島大学大学院修了,博士(教育学)
『日本語教育へのいざない ―「日本語を教える」ということ』(共著,凡人社,2019)、『語から始まる教材づくり』(共著,くろしお出版,2018)など
中石ゆうこ 先生(県立広島大学 大学教育実践センター/国際交流センター 准教授)
広島大学大学院修了,博士(教育学)
『ニーズを踏まえた語彙シラバス』(共著,くろしお出版,2016)、『語から始まる教材作り』(共著,くろしお出版,2018)など
◎講師から
日本語教育は、非常にやりがいのある仕事です。ただ、学校の先生と違って、高校生までに日本語教師という仕事に触れる機会はほとんどありません。したがって、まずは「日本語教師という仕事を知って欲しい」ということが第一にあります。そして、第二に「日本語教育という仕事の面白さを「やってみて」実感して欲しいという思いがあるのです。「教える面白さ」にたどり着く前に、日本語教師への道をあきらめてしまう人がいることはとても残念に思います。授業はライブです。そして、日本語教育(特に初級)は「あまり言葉が通じない」ということを前提におこなわれますので、オーバーアクションで、ジェスチャーで、表情で、全身を使って伝えることが求められます。本セミナーでは「この本を使って教師を養成してみたい」という人に、日本語教育の「伝えることの面白さ」をお伝えできればと思います。
■参加費 無料
■定員 80名(申し込み多数の場合は抽選)
■予定内容
(1)日本語教育と日本語教師養成(森先生)
(2)学習者の目から見た日本語(中石先生)
(3)教授法と教材・教具(太田先生)
(4)文型ベースとタスクベースの授業展開(小口先生)
(5)やってみよう!教育実習(奥野先生)
■お申し込み
お申し込みの受け付けを終了しました。
10月20日(火)までに、お申し込みいただいたすべての方にご参加の可否をメールでご連絡します。