学会・研究会情報
第369回 日本近代語研究会
日程:
2019年12月21日(土)
場所:
明治大学 駿河台キャンパス 12号館6階2062教室
▼発表
聖書翻訳における形式的用法の動詞の訳出
—ヘボンら「明治元訳」から「聖書協会共同訳」へ—
遠藤佳那子(都留文科大学)
高橋洋成(東京外国語大学)
聖書ヘブライ語の頻出動詞(たとえば、קם ḳm「たつ」、הלך hlk「いく」)は、形式的に用いられる場合があり、伝統的に逐語訳を旨とする聖書翻訳において、しばしば不自然な文脈を生み出してきた。本発表では、ヘボンが率いた本格的聖書和訳の嚆矢「明治元訳」が、どのようにこの問題に対処したかを明らかにする。またそれを踏まえ、最新の「聖書協会共同訳」ではこれをいかに克服したのか、実践の様相を報告する。