イベント(日本語教育)
オンラインイベント:自己表現活動の日本語教育を考えよう! ―NEJについて西口先生と語る会
講師:
西口光一 先生(広島大学森戸国際高等教育学院特任教授)
日時:
2022年12月2日(金) 18:00 - 19:30
場所:
オンライン
【開催レポート掲載】
こちらのセミナーは終了しました。
お申し込み・ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
講師からのコメントと、発表資料を掲載します。
西口先生からのコメント
自己表現活動の日本語教育は、学習者の自己=人格を中心にして、各学習者の人格の声を獲得・交換しながら基礎日本語力を身につけてもらおうという日本語教育の構想です。その構想の中でナラティブ=マスターテクストは重要な学習プラットホームの役割をします。教授者は学習者をそのプラットホームに「馴染ませて」そこに人格の声を聞きます。そして、その人格の声に自身の人格の声で応えることを通して人格の声としての日本語を習得していきます。自己表現活動の日本語教育の構想の下でのそんな日本語教育の実践が拡がることを願っています。
発表資料 >
※無断での転載や複製はしないでください。
●開催情報
■会場 オンライン(Zoomミーティング)
■日時 2022年12月2日(金)18:00-19:30頃
■参加費 無料
■参加資格
どなたでもご参加いただけますが、おもに『NEJ: A New Approach to Elementary Japanese テーマで学ぶ基礎日本語』を使って授業をしている/しようと思っている日本語教師の方に向けたイベントです。
■講師
西口光一 先生(広島大学 森戸国際高等教育学院 特任教授)
専門は日本語教育学、言語心理学、言語哲学。国際基督教大学大学院教育学研究科博士前期課程修了(教育学修士)。アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター講師、ハーバード大学言語文化部上級日本語課程主任、大阪大学国際教育交流センター教授を経て、現職。
著書に『新次元の日本語教育の理論と企画と実践 ―第二言語教育学と表現活動中心のアプローチ』(くろしお出版)、『第二言語教育におけるバフチン的視点 ―第二言語教育学の基盤として』(くろしお出版)、『対話原理と第二言語の習得と教育 ―第二言語教育におけるバフチン的アプローチ』(くろしお出版)、『思考と言語の実践活動へ: 日本語教育における表現活動の意義と可能性』(ココ出版)、『メルロ=ポンティの言語論のエッセンス ─ 身体性の哲学、オートポイエーシス、対話原理』(福村出版)、『文化と歴史の中の学習と学習者』(編著、凡人社)、『日本語教授法を理解する本 ―歴史と理論編』(バベルプレス)、『ことばと文化を結ぶ日本語教育』(共著、凡人社)など。日本語教科書としては、『NEJ:A New Approach to Elementary Japanese ―テーマで学ぶ基礎日本語』(くろしお出版)、『NIJ:A New Approach to Intermediate Japanese ―テーマで学ぶ中級日本語』(くろしお出版)、『基礎日本語文法教本』(アルク)、『みんなの日本語初級 漢字』(監修、スリーエーネットワーク)、『例文で学ぶ 漢字と言葉 N2』(スリーエーネットワーク)、『日本語 おしゃべりのたね』(監修、スリーエーネットワーク)、『Perfect Master Kanji N2』(凡人社)など。
講師から
NEJとNIJが出版され、新しい日本語教育が普及してきています。NEJやNIJは重要ではありますが、より本質的に重要なのは表現活動の日本語教育を実践することです。教科書は、学習者による日本語学習を支えるリソースであり、教師と学習者による教室での学習=授業を支えるリソースです。この会では、NEJを活用した自己表現活動の日本語教育の教育構想としての特長をまず共有し、授業を実施する上での工夫点を述べ、一方で、NEJユーザーの先生から実践報告をいただきます。その上で、自己表現活動の日本語教育について参加の皆さんとざっくばらんに語り合いたいと思います。予定内容
・西口先生の話
・NEJユーザーからの実践報告
・NEJについて語り合う
■このセミナーの関連テキスト・参考書
※本を持っていない方でもご参加可能です。
■お申し込み
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